2025年6月– date –
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途絶えた声、思い続ける人たち
ある日を境に、毎日のように鳴っていた電話が、静かに止まりました。 母はそのことを、「どうしたのかしら」と心配していました。 それは、母が長年親しくしていた方からの電話でした。 日々のちょっとした出来事や、ふとした不安。 そんな何気ないことを... -
感情失禁とは?涙を止められないあの瞬間に寄り添うために
「また泣いてしまって…」 「さっきは笑ってたのに、急に怒り出して…」 在宅介護をしていると、こんな場面に何度も出会うかもしれません。 認知症の母親が急に涙を流したり、笑ったかと思えば怒り出したり…。そんな感情の揺れに、どう対応すればいいのか、... -
最期の時間に、そばにいられてよかった
ある夜勤の日、ターミナルケアを受けていた利用者様との時間が、私の中で大きな意味を持ちました。 その方はとても小柄で、どこかお人形のように可愛らしい印象の女性でした。 しばらく前から、もう口から食べることができなくなり、食事や水分の摂取を拒... -
「もう限界」と感じたときに読む記事――介護を一人で抱え込まないために
介護の現場には、「限界」という言葉が決して遠いものではありません。 特に、認知症のご家族を一人で介護していると、毎日の生活がまるで綱渡りのように感じることもあるでしょう。 今、この記事を読んでくださっているあなたも、 「もう無理かもしれない...
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