家族と介護の知識– category –
-
AIで残る「声」──もし、あなたの大切な人がアバターになったら
夏休みがやっとやってきました。大学の期末テストを乗り越えて、心と身体を少し休められる時間です。振り返ってみると、今学期で一番印象に残った授業は「生成AI概論」でした。 とくに心に残ったのが、「バーチャリー・パーキンソン」というプロジェクトで... -
「ありがとう」がつなぐ心:96歳の願いが叶った日
施設で働いていると、日々さまざまなご利用者様と出会います。 その中には、心に深い思いを抱えながら過ごしている方もいます。 「こんな思いをするくらいなら、死んだほうがましだ」 「なんでここにいるのかわからない。訳がわからない」 「家に帰りたい... -
娘の入院から学んだこと:当たり前の日常の尊さを見つめて
「一時的な腰痛だろう」 最初は私も娘もそう思っていました。 でも、その日のうちに娘は全く動けなくなり、入院することになりました。 娘の痛みは、どう見ても普通の腰痛ではありませんでした。 「これはただの腰痛じゃない、何かおかしい」と感じて、救... -
途絶えた声、思い続ける人たち
ある日を境に、毎日のように鳴っていた電話が、静かに止まりました。 母はそのことを、「どうしたのかしら」と心配していました。 それは、母が長年親しくしていた方からの電話でした。 日々のちょっとした出来事や、ふとした不安。 そんな何気ないことを... -
感情失禁とは?涙を止められないあの瞬間に寄り添うために
「また泣いてしまって…」 「さっきは笑ってたのに、急に怒り出して…」 在宅介護をしていると、こんな場面に何度も出会うかもしれません。 認知症の母親が急に涙を流したり、笑ったかと思えば怒り出したり…。そんな感情の揺れに、どう対応すればいいのか、... -
最期の時間に、そばにいられてよかった
ある夜勤の日、ターミナルケアを受けていた利用者様との時間が、私の中で大きな意味を持ちました。 その方はとても小柄で、どこかお人形のように可愛らしい印象の女性でした。 しばらく前から、もう口から食べることができなくなり、食事や水分の摂取を拒... -
「もう限界」と感じたときに読む記事――介護を一人で抱え込まないために
介護の現場には、「限界」という言葉が決して遠いものではありません。 特に、認知症のご家族を一人で介護していると、毎日の生活がまるで綱渡りのように感じることもあるでしょう。 今、この記事を読んでくださっているあなたも、 「もう無理かもしれない... -
“家に帰りたい”と繰り返す認知症の母に、どう寄り添えばいい?──私の経験からあなたへ
義母の「家に帰る」に戸惑った日々 義母が認知症を患っていたころ、施設からの通院のたびに、夫が外出に付き添っていました。病院では穏やかに過ごせても、施設に戻ると必ずと言っていいほど、車から降りようとしないのです。 「私はここには戻らない」「... -
認知症になっても、私たちは“人”としてそこにいる ── 揺れる心と向き合う日々
認知症の方と日々向き合う中で、「どう関わればいいのか」と悩む瞬間はありませんか? 私自身、義母や職場での認知症の方との関わりを通してその難しさと深さに何度も直面しました。 短期記憶は失われても、思いやりや気遣いといった「人としての土台」は... -
義母の被害妄想と向き合った日々|認知症介護の体験から学んだ接し方
「認知症の家族に、どう接していいかわからない…」 「突然、被害妄想のようなことを言われて、傷ついてしまった…」 そんな経験に心を痛めている方も多いのではないでしょうか。 私自身、家族で義母の被害妄想に悩み、何年もの間、義母との関係が途絶えてし...
12