メンタルケア– category –
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AIで残る「声」──もし、あなたの大切な人がアバターになったら
夏休みがやっとやってきました。大学の期末テストを乗り越えて、心と身体を少し休められる時間です。振り返ってみると、今学期で一番印象に残った授業は「生成AI概論」でした。 とくに心に残ったのが、「バーチャリー・パーキンソン」というプロジェクトで... -
娘の退院と気づき:入院生活が残した“もうひとつの影響”
「やっと退院できたね」 そう声をかけながらも、娘の歩く様子を見て私は少し驚きました。あんなに元気だったのに、わずか半月の入院生活で足取りはふらつき、表情もどこか疲れたまま。病気そのものが回復に向かっていた一方で、“別のダメージ”が確かに残っ... -
「ありがとう」がつなぐ心:96歳の願いが叶った日
施設で働いていると、日々さまざまなご利用者様と出会います。 その中には、心に深い思いを抱えながら過ごしている方もいます。 「こんな思いをするくらいなら、死んだほうがましだ」 「なんでここにいるのかわからない。訳がわからない」 「家に帰りたい... -
娘の入院から学んだこと:当たり前の日常の尊さを見つめて
「一時的な腰痛だろう」 最初は私も娘もそう思っていました。 でも、その日のうちに娘は全く動けなくなり、入院することになりました。 娘の痛みは、どう見ても普通の腰痛ではありませんでした。 「これはただの腰痛じゃない、何かおかしい」と感じて、救... -
夜勤中の転倒事故を経験して思うこと:介護者の「もっとできたかも」に寄り添って
夜勤の静かな時間。 利用者さんの居室から突然、ゴンという音が聞こえた時の胸のざわめきを、私はきっとずっと忘れないと思います。 自立歩行ができる方でしたが、夜中に起き上がった際に転倒し、顔を血だらけにして倒れていました。頭を打っていたので頭... -
途絶えた声、思い続ける人たち
ある日を境に、毎日のように鳴っていた電話が、静かに止まりました。 母はそのことを、「どうしたのかしら」と心配していました。 それは、母が長年親しくしていた方からの電話でした。 日々のちょっとした出来事や、ふとした不安。 そんな何気ないことを... -
感情失禁とは?涙を止められないあの瞬間に寄り添うために
「また泣いてしまって…」 「さっきは笑ってたのに、急に怒り出して…」 在宅介護をしていると、こんな場面に何度も出会うかもしれません。 認知症の母親が急に涙を流したり、笑ったかと思えば怒り出したり…。そんな感情の揺れに、どう対応すればいいのか、... -
最期の時間に、そばにいられてよかった
ある夜勤の日、ターミナルケアを受けていた利用者様との時間が、私の中で大きな意味を持ちました。 その方はとても小柄で、どこかお人形のように可愛らしい印象の女性でした。 しばらく前から、もう口から食べることができなくなり、食事や水分の摂取を拒... -
「もう限界」と感じたときに読む記事――介護を一人で抱え込まないために
介護の現場には、「限界」という言葉が決して遠いものではありません。 特に、認知症のご家族を一人で介護していると、毎日の生活がまるで綱渡りのように感じることもあるでしょう。 今、この記事を読んでくださっているあなたも、 「もう無理かもしれない... -
「隣人の声に気づいた日」――認知症介護の現実と、私たちにできること
ご近所さんとの何気ない立ち話から、思いがけず、胸が締めつけられるような話を伺いました。 「主人が認知症でね…」 表情は穏やかでも、その奥にある疲れと孤独がひしひしと伝わってくる――そんな瞬間でした。 今この記事を読んでくださっているあなたも、...
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