家族のことを気にかけていると、自分の食事や睡眠は、いつの間にか後回しになっていることがあります。
「今日は仕方ない」と過ごしているうちに、それがいつものことになってしまうことも。
家族を支えることと、自分の体を大切にすること。その二つは、別々のことではないのかもしれません。
家族のことを考えるほど、自分は後回しになりやすい
介護をしていると、自分の予定だけでは一日が動かなくなります。
食事の準備、通院、買い物、ちょっとした見守り。
それに仕事や自分の家のことが重なれば、気がついたときには一日が終わっていることもあります。
そんな毎日の中では、
「お昼は簡単なものでいい」
「今日は疲れたから運動はいいかな」
「もう少しだけ片づけてから寝よう」
そんな日があっても不思議ではありません。
家族のことを大切に思っているからこそ、自分のことは後でもいいと思ってしまう。
私自身も、家族のことになると、ついそちらを先に考えてしまうことがあります。
だからこそ、「自分の健康も大事」と分かっていても、実際の暮らしの中ではなかなか難しいのだと思います。
「きちんとした食事」より、「何か食べられた」でいい時もある
健康のことを考えると、栄養のバランスが整った食事をとった方がよいことは分かっています。
でも、忙しい日に毎食きちんと用意するのは大変です。
冷蔵庫に残っていたものを食べる。
牛乳をかけたシリアルだけで済ませる。
ヨーグルトや果物を口にする。
私自身、そんなふうに本当に簡単に済ませてしまうことがあります。
「ちゃんと作らなくては」と思うほど、食事そのものが負担になってしまうこともあります。
何を食べれば完璧なのかを考えるより、
「今日はまだ何も食べていなかったな」
と、自分の空腹に気づくこと。
それだけでも、自分の体に目を向ける小さなきっかけになるように思います。
普段の暮らしの中にも、体を動かす時間はある
介護をしていると、運動のための時間をつくることも難しくなります。
でも、あらためて運動の時間をつくらなくても、普段の暮らしの中で少し意識することで、体を動かす機会はつくれるように思います。
買い物に歩いて行く。
家事の合間に少し体を伸ばす。
犬の散歩に出かける。
私自身も、犬との散歩が自然と体を動かす時間になっています。
「運動しよう」と構えなくても、振り返ってみると、普段の暮らしの中で体を動かしていることは意外とあるものです。
もちろん、疲れている日は何もしないという選択もあります。
体を動かすことだけではなく、休むことも自分の体を大切にすることの一つです。
その日の自分に合わせて考えていければ、それでもいいのではないでしょうか。
眠れない夜は、休むだけでもいい
介護では、夜まで気持ちが休まらないことがあります。
家族のことが気になったり、明日の予定を考えたり。
布団に入っても頭の中だけが動き続けている、ということもあるかもしれません。
そんなとき、「眠らなくては」と思えば思うほど、眠れないことがつらく感じられることもあります。
すぐに眠れなくても、横になって体を休めている。
そう考えるだけで、少し気持ちが楽になることもあるかもしれません。
少し照明を落としたり、温かいものを飲んだり、何もせず横になったり。
眠ることだけを目標にせず、自分が少し落ち着ける時間を過ごす。
そんな夜があってもいいのだと思います。
自分を大切にすることも、家族を支えることの中にある
家族の介護をしていると、「自分より家族を」と考える場面が増えていきます。
それは、とても自然なことなのかもしれません。
でも、自分の体も同じように毎日を生きています。
疲れる日もあれば、休みたい日もある。
お腹も空けば、眠れない夜もあります。
家族のために頑張る自分と、自分自身の体。
どちらか一方を大切にするのではなく、両方を気にかけながら暮らしていけたら、それでもいいのではないでしょうか。
今日、何か一つするとしたら、少しゆっくり食事をする、早めに横になる、外の空気を吸う。
そんな小さなことで十分なのかもしれません。
家族のことを考える時間の中に、ときどき自分のことを思い出す時間も残しておきたいですね。
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