「健康寿命」という言葉を聞くと、何歳まで元気でいられるのだろう、と少し先の自分を思い浮かべることがあります。長く生きることだけではなく、その時間をどんなふうに過ごしたいのか。50代になった今、私自身もそんなことを考えるようになりました。
健康寿命という言葉から考えること
平均寿命と健康寿命は、少し意味が違います。
平均寿命は、あと何年生きることができるかを平均的に示したもの。一方の健康寿命は、健康上の理由で日常生活が制限されることなく過ごせる期間を表しています。
この二つの間には差があります。
以前の私は、この差を数字として捉え、「健康寿命を延ばすためには何をすればいいのだろう」と考えていました。
けれど今は、少し違った見方をするようになりました。
何歳まで元気でいられるかは、誰にも分かりません。
それよりも、自分にとって「元気に暮らす」とはどんなことなのかを考えるほうが、私にはしっくりきます。
長く生きることだけではなく、その時間をどう過ごすか
これまで福祉や介護の仕事に関わる中で、年齢を重ねたあとのさまざまな暮らしを目にしてきました。
その経験から感じるのは、「長く生きること」と「自分らしく暮らせること」は、必ずしも同じではないということです。
自分で選ぶこと。
行きたいところへ出かけること。
好きなものを楽しむこと。
大切な人と時間を過ごすこと。
特別なことではなくても、そんな日常をできるだけ長く続けられたらと思います。
身体の状態が変われば、誰かの手を借りることもあるでしょう。
助けてもらいながら暮らすことと、自分らしく暮らすことも、決して反対ではないと思います。
健康寿命という言葉を考えるとき、単に「介護を受けずに暮らせる期間」と捉えるのではなく、自分が大切にしたい暮らしについて考えるきっかけにしてもいいのかもしれません。
50代になって、からだに目を向けるようになった
若い頃にはあまり気にしていなかった身体のことも、50代になると少しずつ意識するようになりました。
以前と同じように動ける日もあれば、疲れやすさを感じることもあります。
健康診断を受けたり、気になることがあれば診てもらったり。身体を動かしたり、食事やお酒との付き合い方を考えたり。
私自身も、すべてきちんとできているわけではありません。
健康のために良いと言われることはたくさんありますが、それを全部守ろうとすると、かえって窮屈になってしまうこともあります。
だから最近は、「健康のために何をしなければならないか」というより、自分の身体が今どんな状態なのか、ときどき目を向けることを大切にしたいと思っています。
少し疲れていると感じたら休む。
身体を動かしたいと思ったら歩いてみる。
気になる変化があれば、そのままにせず診てもらう。
その時々の自分に合わせてできることを選んでいく。
そんな積み重ねも、これからの自分の身体と付き合っていく方法のひとつなのだと思います。
これからの時間を、自分らしく過ごすために
50代になると、これまで過ごしてきた時間と同時に、この先の時間について考えることも増えてきます。
これから何をしたいのか。
誰と過ごしたいのか。
どんな暮らしをしていたいのか。
健康は、それ自体が人生の目的というより、そんな時間を過ごすために大切にしたいものなのかもしれません。
健康寿命という言葉を知ると、「あと何年元気でいられるのだろう」と考えてしまうこともあります。
でも、その答えは誰にも分かりません。
これからも行きたいところへ出かけたり、好きなことを楽しんだり、大切な人たちと時間を過ごしたり。
そんな日々を重ねていくために、自分のからだのことも、ときどき気にかけていけたらと思っています。
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